サーフと仕事のバランス

3週間ぶりにサーフィンに行ってきた。

結果から言うと、やっぱりサーフィンは最高。

仕事で細かいことにやたら悩んでいたのだが、波に乗っているときや波待ちしているときは仕事のことは考えないし、海のリズムに身を任せていたら、悩んでいたことが小さく感じられた。

自然の中では自分の存在なんてちっぽけだし、「ただ生きていければいいな」くらいに考えがシンプルになった。

★★★

仕事で悩み始めて、海に行くことすら億劫になっていた。

あまり眠れないし、何とか思考を変えたくて、本を読んだり、実家に行って父と酒を飲んでみたりした。

それ自体はそんなに悪いことではないが、本に集中できなかったり、変に愚痴っぽいことを親に聞かせるのも気が引けるので、結局気分転換にならない。

家で一人酒を飲むことだけはやめていたが、眠りも浅くて、悪循環が続いていた。

寝ていても仕事のことを考えて、どうも休まらない日々が続いていたのだ。

★★★

この悩み期間で読んだ(オーディブルで聞いたものを含む)は、島崎藤村の「破戒」、岸本奈美「家族だから愛したわけじゃなくて、愛したのが家族だった」、鴻上尚史「人生って何だ」「世間ってなんだ」、デヴィッド・S・ギター「1日1ページ読むだけで身につく世界の教養365現代編」、本郷和人「喧嘩の日本史」、永江朗「51歳からの読書術」など。

録画して見た番組は「坂の上の雲」、「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」、「逃げ上手の若君」、「チ。」などだった。

読書やテレビ番組で情報を得て考えることは良いと思うし、好きなのでやめることもできない。

しかし、私の場合ある一定量を超えたストレスが心身に充満していると、感覚が鈍り、それらをきちんと咀嚼したり、受容して力に変えることができなくなるようだ。

それは、アルコールによっている人間がそれに気づかないように、いつの間にか全身にまわっていて、気づいたときには自分ではコントロールできなくなっていたりする。

世間でいうストレス過多の状態だ。

大事なのは、そんな状態になる手前で気づいて休んだり立て直したりすることだが、48歳の年齢からくる社会状況がなかなかそれを許さない。

仕事では自分がプロジェクトの要の状態になっていて(自分でその状態を作っていて)逃げられない。

チームワークという名前で競争したり、連帯したりする円環のようなものを自分が作ってしまっている。

後輩に指示を出す限り、自分がそこから離れるわけにもいかない状態が長期で続いていく。

会社と家との往復だけではその循環から心身ともに離脱できない。

★★★

サーフィンに行くことで、その状態から一時ではあるが、完全に離れることができる。

自分を一歩引いたところから見つめなおせるというか、余計なことを考えなくなる。

海に行って来ただけでなんか幸せだ。

それは本当にシンプルな感情なのである。

幸せとかストレス解消の仕方は人によってそれぞれだと思うが、自分にとってはそれがサーフィンなのだと気づいた。

山登りや釣りもやってきたが、それだと、どうしても悩みのスパイラルを抜け出すことができないのだ。

ということで、ストレスが溜まっても、溜まってなくても、疲れていて「何もしたくない」とか思い始めたらなおさら、週に1日は海に行くことにしよう。

そう思った。

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