対話と色えんぴつ

人間関係を良好に維持するために、対話はとても重要だ。

というか、対話することで自分の意見と他社の意見のすり合わせをする。

自分と他者の意見は違って当然だが、いつの間にか、自分の考えに他者の考えを合わせようとしてしまう。

それで衝突が起こる。

ちょっとした言い方で、相手も気分を害して、対話が進まないこともある。

何かの本で読んだが、日本人(もちろん全員ではない)は同調することを基本として考える傾向があるという。

欧米人は基本的に個の主張が強く、個で考えるために、個を認めながらまとまっていく(らしい)。

日本人の同調は、例えるなら絵の具のようなもので、いつの間にか自分の色と他人色を混ぜていく。

最初は独立した色だったものが混ざって別の色になる。

それは時に中途半端なグレーとか、主張のないものになってしまうこともある。

個人的に思うのは、どうやったら絵の具のように混ぜないで、お互いの主張を持ったまま個性を大事にしていけるかということだ。

そこでなんとなくイメージするのは色えんぴつだ。

個々の色が、様々な長さでケースに収まっている。

自分の出番の時に個性を発揮する。

確かに出番が多く、どんどん短くなる色もある。

なかなか使われなくて長いままのものもある。

だが、自分にしかない色を持っていて、いざという時にはその力を発揮する。

色えんぴつは一人一本とは限らない、何本持っていてもいい。

対話を通して、他者の持っている色を発見する。

そして、お互い絵の具のように混ざらないで、自分の色を持ち、いざというときに力を発揮する。

そんな色えんぴつの束を発見するために、対話を続けていきたい。

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